60代のご夫婦から、最初は先代の古い家がある土地に戻り、離れの新築をして住む。というご相談を受けました。しかし、「先代の古い家があるのにどうしてそこを直して住まないのですか?」と質問をさせて頂きました。すると、施主様の先代への思いがあふれ出し、本当はその家に住みたい。と語ってくださいました。直して住む、という選択を全力でお手伝いさせて頂きました。
施工面積/43.5坪
外観は塗り壁に柱や土台が入り、モダン和風の仕上がりに。
広々とした玄関ホール。今後の事を考えて手摺も設置。
造り付の下足収納。
格子の引戸を開けると庭に面したリビングスペース。米栂の天井板、床には床暖房が入っています。
引込3枚戸でリビングとダイニングを仕切ることもできます。
くどくなりすぎないように、キッチンの天井は高さを変えてクロス貼りにしました。
キッチン奥の扉はどちらも寝室につながります。建具はなるべく広くして、車いすでも生活できるようにしてあります。
LDKの脇には広々とした介護対応のトイレ。
脱衣室には勝手口があり、その外には物干しテラスがあります。
寝室には大きな本棚があります。
収納も多く、寝室奥にもトイレがあります。
リビングの横には座敷が。
前庭が綺麗に見える落ち着いた空間。昔からの建具のデザインが素敵です。
キッチン奥に階段があります。暖房時はロールスクリーンを閉めます。
2階は子供家族が泊まりに来た時などに使います。
昔からの雰囲気を残す仕上です。旅館のよう。
こちらも古い建具がいい雰囲気を作ります。洋間側は勾配天井にして、和室とのメリハリを付けました。
施工前:外観
施工前:リビング
解体工事が完了。
床下に防湿コンクリートを打ち、基礎部分のマーキング。
基礎配筋の様子。
新しい床組が作られます。
床の断熱材を隙間なく充填します。
床合板が貼られ、足元が良くなりました。
足元が良くなると、上部構造の補強を行います。
外周部はサッシが入り、外壁の下地が出来ました。
壁の断熱は隙間を無くせるウレタン吹付を採用。
内部の壁の補強は、筋交いと共に面材による耐震壁を取り入れました。
天井下地の様子。
外部の化粧木部に塗装が塗られます。
その後塗り壁工事です。
洋間の床には床暖房を設置しました。
各部屋の枠など、大工さんの造作工事です。
枠が付いたら、石膏ボードを張っていきます。
壁紙用のパテの状態です。
完成間近。クリーニングを行って完成となります。