ご結婚を機に土地を購入され、新居を建てられました。 団地の中ですが、光の入り方や風の取り入れ方を工夫した間取りで、2階のウォークインクローゼットや小屋裏を利用したロフトなど、収納力のある空間となっています。 又、2階の壁一面に取り付けられた本棚などは、本にとどまらず写真や小物などを飾れる多目的なスペースになっています。 省エネ性能認定住宅です。
建築場所/富山市
施工面積/35坪
1階部分と総2階の部分の屋根勾配や色使いを変えることで形が綺麗に出るように外観を設計しました。
隣家の近い団地なので窓の取り方も工夫し、落ち着いたリビングに。仕事や勉強にも使える大きなカウンターも併設しました。
キッチンの対面側も細かく棚があり、普段使いの小物が置けます。
リビング横の和室は客間としても子供の遊び部屋としても重宝します。壁に埋め込まれたアンティークのステンドグラスの裏は階段。2階からの光が当たるととてもきれいです。
リビングの横は階段ホール。冷暖房の効率を考えて、玄関やリビングから独立したホールです。
このステンドグラスのデザインは秀逸です。
脱衣室にも収納棚や家事台があります。
コンパクトなトイレですが、壁厚を薄くするなどの方法で手洗いを設けました。
白色とこげ茶色を上手く取り合わせた色使いの家です。
ステンドグラスに向かって光が注ぎます。側面には飾り用のニッチも。
2階のホールには壁一面の大きな棚と収納用のロフトがあります。
寝室のロフト。2階全体が勾配天井でロフト収納が付いています。奥にはウォークインクローゼット。
ウォークインクローゼットの中も勾配天井を利用して上まで収納棚が。何を入れたいかを施主様と打ち合わせながら作りました。
子供部屋には押入と可動棚、ロフト収納。子供の物が子供の部屋で片付くと助かりますね。
基礎鉄筋工事の様子。鉄筋の下には地面からの湿気を止める防湿フィルムがあり、基礎に先行して排水管の工事も済んでいます。
基礎の立ち上がりコンクリートを打ち込みました。専用のビスを差し、天端を水平にするための目印を付けます。
ビスの高さに合わせてレベルモルタルを流し込むと、きれいな天端が出来ます。
土台が敷かれました。あいにくのお天気ですが、木材は乾燥材を使っておりますので、表面が濡れても内部までは影響しません。
濡らしたくないのはこちらの工程。断熱材をはめ込み、気密テープで隙間を埋めていきます。しっかり晴れ間を狙います。
24㎜合板の剛床が出来ました。
いよいよ上棟です。まずは柱を建て、外周部からパネルと梁を取り付けていきます。
その後、内部の梁が掛かりました。
2階にも剛床がつくられます。
1階の屋根はデザイン上平たく見せたかったので、板金の緩い勾配の屋根となります。
板金屋根の場合は雨音を軽減するための柔らかいボードが下地に張られます。
2階の屋根は瓦の為、下地は杉板を当てていきます。
棟部分の板に隙間があるのは屋根裏の空気をこの隙間から抜くためです。もちろん雨水が浸入しない収まりとなります。
長い上棟の一日が終わります。ここまで形になりました。
2階の洋風瓦葺きの様子。棟に入っているのが棟換気材です。
1階の鋼板立平葺きが出来ました。立平葺きは勾配を緩く、薄い屋根を作れるので、デザインの幅が広がります。
外周部に金物が打たれ、パネルと躯体を気密テープで目張りしていきます。
サッシが入り、防水シートが貼られました。
サッシの色が違うのは外壁の色が違うからです。 サッシはなるべく目立たないように色を外壁と合わせます。
外壁の色が違うという事は、土台水切りの色も変える必要がります。
軒裏のボードが貼られていきます。軒先の部材は小屋裏換気の通気口です。
外壁が横張りの場合はタテ下地が入ります。
このように外壁が貼り分けられました。サッシもしっくりと収まっています。
屋根の色、雨樋の色も違和感の無い様に。
内部では上棟後、金物取付を行い、屋根面に断熱材が貼られました。ここでも気密テープで隙間を埋めていきます。
天井張りの様子。 和室は榀板の天井に黒目地。
玄関や、キッチンに羽目板張りの天井です。
藤城工務所の家は大工さんの造作仕事が多いです。こちらは対面キッチンの腰壁の様子。
2階の大きな可動棚が作られています。
ステンドグラスが入った様子。光を確認しながら取付です。
壁のボードまで貼り終わり、内装工事にバトンタッチです。
梁が塗装され引き締まりました。キッチンなどの多くの部材が搬入されています。
壁のクロスが貼られ、照明器具、木建具が収まりました。
玄関ポーチのタイルは他の職人さんが完了したら、玄関を通行止めにして行います。
内部の養生が取られ、いよいよ完成です。