ご両親がお住いの家の2階を利用し、息子世帯が「一つ屋根の下」共に暮らす為の全面改装工事をさせて頂きました。キッチン・トイレ・浴室と、すべての設備を完備して、同居とはいえお互いに自分たちのスペースで暮らす。程よい距離感を持つ2世帯住宅が完成しました。
施工面積/23坪
親世帯と共有の玄関から階段を上がった所に引戸を設置。ここから子世帯スペース。床が1段上がっているのは1階と2階の間に断熱材を施工したため。
引戸を入るとキッチンがあり、写真手前がLDと寝室。奥が水廻り。天井も板張りとクロス貼りで高さを変えることでLDとその他にメリハリを出しています。
キッチンは対面のフラットキッチン。シンプルな色使いが部屋全体にマッチしています。
食器、家電収納は無印良品の食器棚の周りを木板で囲み、天井までピッタリの収納を造り付けました。
ダイニングの脇には造り付のデスクがあります。天井に照明を付けた場合、本棚で影になる為、一番下の棚の下にスリムな照明を取り付けました。窓の外の眺めは2階ならではのグリーンと空が気持ちいいです。
2ヶ所のドアは寝室と子供部屋。手前がリビングスペースです。かわいい花柄のクロスが貼られた棚はお雛様なども置ける広い飾り棚。
水廻り側に進むと・・・
大きなニッチがあります。厚みのあるリモコンなどをこの中に収めました。このニッチの中はマグネットがくっつく壁です。
化粧スペースもある幅の広い洗面台。照明器具はネットで奥様が見つけた写真の物を用意しました。
洗面の奥がトイレ。 ちょっとした棚があるだけで違います。
反対側は洗面脱衣室。広々とはいかないので、棚や台を造作することで使い易く。
洗濯機スペースとUB。2階設置の場合は1段上がる場合があります。
LDK奥の寝室。ウォークインクローゼットとの間の目隠し壁にはエコカラットを張りました。
改装の場合は限られたスペースでどのように効率的な収納を造るか、が重要です。このクローゼットは2方向からアクセスする形。
寝室にはもう一つの収納があります。1階の屋根裏を利用した小屋裏物置。入口は小さめになりますが中は4帖あるので、重宝します。
before 各部屋が細かく仕切られていました。
before もともと個室の為の2階でしたので、真ん中には廊下がありました。
解体の様子。大工さんの手仕事による家は大きな丸太が掛かっていて、屋根を支えるのはその梁ですので、柱が少なくて済みます。つまり、間取りの自由度が高くなります。
間取りの変わる水廻りはサッシが変わる為、外壁も解体します。
解体後は補強工事です。新しい間仕切りに筋交いが入りました。
外周部には元々筋交いが入っている部分もありましたので、その筋交いには金物を取り付けて補強しました。
2階の改装の場合、床を残してその上に施工する方が、強度も上がり、予算も抑えられます。ですので設備を取り付ける場合の配管工事は床を部分的にめくって施工していきます。
補強が出来たら、雨始末を行います。サッシを取付け、、、
防水紙と外壁下地を造り、、、
外壁を復旧です。既存と同じ金属サイディングを張りました。
床の下地を作ります。 細かく高さを見ながらまっすぐにしてきます。
壁・屋根面はウレタンの吹付断熱を採用。床はタルキの間に高性能硬質断熱材を充填していきます。
ユニットバスの施工は外周部断熱工事の完了後となります。ユニットバスも含めて2階を断熱材で包むイメージです。
LDKには床暖房を設置。熱源は電気で、パネルの中を不凍液がまわる、温水式です。
天井裏に施工されたのは24時間換気システムです。室内の熱を逃がさないように換気する。という設備です。
設備の設置が進み、天井を張っていきます。米ツガの羽目板張りの様子。
床は床暖房対応のオークフローリングです。
デスクの造作と下地の様子。棚が取り付くのでしっかりとベニヤで下地を入れています。
壁の石膏ボードを張り、大工工事は一旦完了。色違いのボードはマグネットボード。
壁紙が貼られていく様子。パテ下地が重要です。
内装が仕上がり、食器棚の取付をして、完成します。