立山町の住宅団地で家族4人の新築工事を決められました。団地の中ですので、周りの家との視線をはずし、東側の公園を眺めてカーテンを閉めなくても過ごせる東向きリビングの家になります。 長期優良住宅の認定も受けています。
建築地/富山県立山町
施工面積/38.5坪
淡いグレーとナチュラルな木を上手く組み合わせたさわやかな外観。
雨が多く、雪も降る富山ではポーチの深さが重要です。
玄関ホールは他の空間と仕切ることで風除室の役目も果たし、来客時の目隠しにもなります。
郵便受けと手すりを組み合わせて取ってつけた感じを無くすデザインに。
玄関からは土間収納にもアクセスできます。
階段ホールもリビングや玄関と分けることで冷暖房の効率が良くなります。
共有の各スペースは引戸でつなぎ、冷暖房時の開閉調整が容易に。
メインルームに入ると和室とLDKのつづき間が広がります。
ペレットストーブを中心に配置した天井・床共に無垢材のナチュラルリビング。
和室は琉球畳と榀の天井が綺麗に配置されスッキリとした印象に。
東向きリビングには最近の猛暑でも木漏れ日のような安定した光が入ります。
2階も榀の天井と杉の床材でコーディネート。壁紙はシンプルが似合います。
ドア枠を巻き込んで仕上げ、壁と天井の間にも廻り縁を入れないことで木がしつこくなりません。
男の隠れ家、うらやましい。
寝室とクローゼットを扉で仕切り、両方から収納を使う。奥様の発想はすばらしいです。
着工は地盤の補強から。 地盤調査の結果、砕石のローラー転圧で補強となりました。
長期優良住宅は耐震等級が2となりますので、鉄筋補強の量が増えます。
配筋が完了しました。
配管を住宅の床下に入れるためのスリーブが設置されました。
基礎が仕上がると、床下の先行配管が行われます。配管にジョイント部をつくらないポリブデン管によるヘッダー方式です。
土台が敷かれました。 土台の下に見える黒い筋が床下換気部材です。全体に敷くことで床下の換気を良くします。
床下の換気を良くすることで湿気を逃がし、シロアリ被害を少なくできます。 それに合わせて、床下の木部には防蟻剤を散布します。
土台が乾いたら、床の断熱材と合板を施工。 気密テープで隙間を埋めるため、雨の日には施工は行いません。
家の荷重計算において、柱の受ける荷重の大きい部分は土台に柱がめり込むことがあり得ます。 そのため、荷重の大きな柱の土台部分にめり込み防止のプレートを設置します。
いよいよ上棟が始まりました。いいお天気です。
声を掛け合いながら、梁の上を歩く大工さん。 すごいです。
屋根のてっぺんに入る木が「棟木」。これを上げるのが「上棟」というわけです。 今回は2階がフラット天井ですので、2階天井部に先行で断熱材が入っていて分かりにくいですが、家のてっぺんです。
屋根タルキが並ぶとしっかり家の形がわかります。
屋根の棟部には屋根裏の熱気を逃がす通気材が所定の本数取付られます。 屋根の通気が取れていないと屋根裏の結露につながります。 見えないところですがとっても大切な工事です。
外壁の防水シートを張る前に耐震計算による所定の位置に金物を取り付けます。
瓦は根強く人気です。 和瓦だからと言って純和風になるわけではありません。 全体のバランスを見るのが設計の仕事です。
玄関にはかわいい木製の小窓が付きました。 ここは完全に見た目重視のチョイスです。
外壁の下地胴縁が貼られました。
ポーチの天井は杉板張りです。
1階部分の外壁は木目調の窯業系サイディングです。 この時に横貼りすると3mごとにジョイントが入るので、見た目にサイディングだと丸わかりです。 タテ貼りで3m以内に収めることで、一見本物の木に見えます。 もちろん本物の木も良いのですが、メンテナンスについて説明した上での決定となります。
軒裏は化粧タルキの表しです。この効果もあって木目調のサイディングも本物感が増します。
2階の外壁はボードの上に吹付仕上です。
綺麗な仕上がりは周りの養生で決まります。
内部工事は上棟後、金物の取付を行います。
ユニットバスが入る部分には床下の冷気を止めるための断熱材が隙間なく貼られます。
LDKや玄関の天井板は米ツガの無垢板です。
床は杉の無垢板。注意点は柔らかさ。よく理解してから選んでいただく必要があります。暖かさは最高です。
階段は両サイドの側板を見せずに造ると仕上がりがスッキリとします。
壁の石膏ボードが貼られて大工工事が完了です。
壁紙の下地パテの様子。
壁紙が貼り終わると明るくなります。
内装のラストはタイル貼り。ペレットストーブ周りです。
玄関にはエコカラット。 見た目の壁のアクセントにもなり、においも取ってくれるので、玄関にオススメです。