弊社建築士の自邸です。常設展示場(OPEN HOUSE)としても公開しています。各部屋にこだわりのポイントがあり、藤城工務所の考える「いい家」を日々追求しています。
建築地/富山市
施工面積/36坪
金木犀の大きなシンボルツリーとレンガ敷のアプローチが来客を迎えます。
メンテナンスの容易な平屋部分には板張りの外壁を採用。ウッドデッキも屋根が掛かっていると長持ちします。
雪と雨の多い富山では深い軒のポーチが重宝します。
玄関ドアは家のバランスに合わせてH寸法を低くオーダー。
玄関脇には家族用の玄関。来客用玄関が片付きます。
玄関ホールの壁一面に張られたエコカラットは消臭効果絶大です。臭いの気になる玄関には見た目も含めてオススメです。
玄関ホールから中に入ると大きな収納棚が。目隠しの役割も果たします。
一つの空間を家具で仕切り回遊性のある間取りに。
キッチンはIKEAを採用。その他の収納もオリジナル家具です。
収納棚と背中合わせにオリジナルの食器棚や冷蔵庫が並びます。天井の格子の抜け感がポイントです。
リビングは平屋を生かした勾配天井です。勾配に合わせた三角窓が天井板をきれいに映します。中央にはレンガ壁で囲まれたペレットストーブ。
居間は畳敷。大きな窓を開けると正面のウッドデッキです。
食事の時間はゆっくりと過ごしたい。という思いから、造り付ソファのダイニングに。テーブルの高さも60㎝と低めの設定です。
キッチンの奥には洗面所と家事スペース。洗濯して、干して、たたんでしまう。の一連の作業が出来ます。
奥の引戸を開けるとファミリークローゼット。1階にクローゼットを設置すると、家事動線が短くなります。
廊下の奥に進むとトイレや階段のあるファミリーホール。ここにはサブ暖房の蓄熱暖房機があります。
トイレには収納が少しあると便利ですね。
2階は寝る時に上がる。という考えですので、とてもシンプルでコンパクトです。
寝室はベッドと本棚のみの4.7帖。
子供室は縦長で4.7帖。物の置き場所が決まっていれば、成立します。
動線となるホールをゆったり取ることで、「狭い」と感じません。
元々祖父が建てた離れを解体しての新築です。息子が解体を眺めて何を思うのでしょうか。
富山市友杉のこの土地は埋蔵物の保護地区ですので、建築前に埋蔵文化財センターが調査を行いました。
古い土地は道路に比べて低いものです。 水害対策の為にも庭に土留めを設けて地盤レベルを上げます。
地盤調査の結果、砕石転圧で強度が出るとの事でしたので、ローラーを使って転圧しました。
基礎の形と高さを記す「丁張り」の様子。
ベタ基礎の配筋が完了しました。
コンクリート基礎の完成です。
上棟に先駆けて床組を行います。先行して床下の配管も行います。
断熱材もプレカットで作られてきますので、精度の高い収まりです。気密テープで完全に隙間を無くしていきます。
床の合板は24㎜の厚張り。強固な床が出来ました。
上棟が始まりました。
プレウォール工法は断熱と耐震を兼ねるパネルが柱の間に入ります。上棟時に家の形がよくわかります。
綺麗に並んだ屋根タルキに合板が貼られていきます。
上棟後、屋根には防水シートが貼られます。これで雨から家が守られます。
上棟が済むと、大工さんはパネルの固定と耐震金物の取り付けです。とにかく今の家は金物が多いです。
壁のパネルにも気密テープが貼られていきます。断熱と気密はセットで一人前です。大事な工程です。
屋根の「ガルバリウム鋼板立平葺き」が綺麗に仕上がりました。その上にバーが設置されます。
太陽光パネルです。どのようなものか、体験するために付けました。
軒先の雨樋。上吊という形で下から見たときに金物が見えない取付方法です。
雨樋で受けた雨水はこのように竪樋を通り、排水管につながります。桝を付ける事でごみが掃除できます。
外部の木下地が済み、外壁の無塗装窯業系サイディングがを貼り出しました。
無塗装のサイディングに白色の塗料が吹き付けられました。一気に明るくなりました。
1階には板張りの外壁も併用。福杉のチャネルサイディングです。塗装はノンロットのオリーブ。
板張りと吹付の外壁に合わせて土台水切りの色も変えてあります。この辺を怠ると一気に見た目が変わってきますので、とても重要なポイントです。
綺麗に外壁の貼り分けが完了しました。バランスよく仕上がりました。
リビングの天井貼り。米ツガの羽目板です。柾目が綺麗で、日焼けによる色の変化も美しい、おすすめの素材です。
続いては床張り。オークの無垢板です。
階段造作の様子。下は収納ですが階段の裏面はメンテナンスの為にそのまま見せます。
クローゼット内の棚を取り付けています。赤松のフリー板で仕切ります。
キッチン背面の食器棚も現場で大工さんが組みます。造り付ならではの無駄のないピッタリ寸法です。
ペレットストーブ置き場を仕上げる様子です。1段下がったスペースにしました。
本来、ここまで必要ではないかもしれませんが、薪ストーブの基準で壁を作ってみました。
左官つながりで。玄関前の外壁は塗り壁仕上げになります。
下塗りが完了。仕上は櫛引き仕上で凹凸を出します。
内部も完成間近です。造り付ソファの台が置かれました。
ダイニングのソファですので、硬めのクッションを使っています。
住宅完成に合わせて、外構工事も行います。家と外構は併せて考えましょう。
枕木で庭部分を縁取りました。
庭の横のアプローチはレンガ敷と豆砂利の洗い出しを組み合わせます。
親家との境には目隠しの木塀を設置します。アルミの支柱が建てられた様子。
ウッドデッキ施工中。屋根の下ですので、柔らかい福杉のデッキを貼ります。下地の木は黒色の防水テープで保護します。
木塀の板張り。外壁と合わせて福杉の板張りです。
カーポートと土間で完成です。家が隠れてしまうのを嫌い、カーポートは1台用です。