ご夫婦とお子様3人のご家族の家です。外観は藤城工務所の定番ともいえる軒天化粧材表しの屋根で、軒の出の深い造りです。内部では印象的なアカシアのフローリングを気に入っていただき、その雰囲気に合わせた色使いです。お父さんのストーブ~DJブース。お母さんのキッチン~大きなソファのリビング。子供たちのリビング~和室スペースや廊下の黒板、お母さんと一緒に料理をするフラットキッチン…家族みんなの居場所があるアカシアのリビングです。
建築地/富山市
施工面積/41.5坪
外観は黒色を希望されました。そこに、玄関廻りの塗り壁や屋根周りのナチュラルな色をアクセントにすることで、重たすぎない印象に。
藤城工務所では定番の軒裏化粧表し仕上です。
玄関は奥様希望の引戸。照明器具やタイルなどすべてにこだわりが感じられる玄関に。
円窓は旦那様のご希望。2階などの設置も考えましたが、道路から一番目に入る玄関に設置しました。
アカシアの床にこげ茶の建具、白い壁。がこの家のスタイルです。
ホールからLDKに入ると、黒板が。娘さんたちが日々書き込んでくれる楽しいスペース。
LDKの様子。奥にはリビングと繋がる和室。
普段は子供たちの遊び場であり、物干し場であり、客間でもあります。3枚の引戸で仕切れます。
リビングには大きな造り付ソファー。お父さんが横になってもゆったりです。
ダイニングが部屋の中心。お子さんと料理を楽しめるようにとフラットキッチンです。
キッチン奥にお父さんのコーナー。
暖房はペレットストーブ。汚れを気にせず使えるように床は土間に。
LDKを出るとファミリーホール。手洗いを挟んで両サイドにトイレがあります。家族の人数が多いので、1階に2ヶ所付けるのが使い勝手が良いとの事。なるほど。
ファミリーホールから階段。ちょっとしたデッドスペースにも本棚などがあると重宝します。
2階ホールにはデスクがあります。仕事や勉強など、一人で集中したいときはリビングから離れて使います。
主寝室。勾配天井で広々。
子供部屋。女の子3人なので、家具などで仕切る想定です。
家を建てる土地に家の形をテープで記します。「地縄」と言い、家の配置を確認するものです。
配置の確認と合わせて、地鎮祭が執り行われました。土地の神様に工事の安全を祈願します。
基礎の鉄筋工事の完了。検査を行いました。
地鎮祭の時に神主さんからいただいた「鎮物」を基礎の下に入れておきます。
土間を打つ前に配管の逃げ施工が必要です。
基礎工事が完成です。しっかりと養生期間をとります。
土台の下に「パッキン」と呼ばれる通気部材が取り付けられています。取り付けたら、ひっくり返して基礎に乗せて緊結していきます。
主要な土台が取付完了です。この後は3尺(91㎝)ピッチで大引きを取り付けます。
大引きの下部は基礎が無いので、鋼製の調整束を取り付けて高さを合わせていきます。また、跳ね上がり防止にボルトを入れて締め付けます。
床の断熱材と気密テープで隙間の無い断熱層を造ります。土台の穴は柱が刺さる部分です。
合板の床が出来ました。上棟日は雨予報ですので、ビニールで表面を養生しました。
上棟日。スタートはあいにくのお天気です。
仕事が進むにつれて、天候が回復してきました。
2階を造るころにはすっかりいいお天気に。作業がはかどります。
上棟のメインはこの棟木を掛ける作業です。
屋根タルキが並び、野地板が貼られていきます。
野地板は棟の部分で隙間を作ります。小屋裏の換気の為に必要な隙間です。
上棟後の最初の仕事はパネルの固定、筋交いの取付、金物の取付です。
家の角には引き抜き防止のホールダウン金物。また、ユニットバスの床下は断熱材を張って床下の冷気を遮断します。
外部には柱プレートを取り付け、パネルの隙間を気密テープで塞ぎます。
屋根の防水シートは遮熱タイプです。1階の屋根が2階の壁とぶつかる場合はしっかりと防水シートを壁面に立ち上げます。
瓦葺きが行われています。和瓦が整然と並んできれいです。
屋根の下地板の隙間を利用して瓦の下に換気部材を取り付けます。屋根の面積ごとに決められた換気量をクリアする数量の部材を取り付けることが重要です。
屋根の下では軒裏の塗装が行われています。化粧梁と軒裏のタルキ、野地板で色を変えました。この塗り分けがこの家の外観の大きなポイントです。
外壁の下地には裏をえぐってあるエアーホール胴縁を張っていきます。壁の中も空気が動く事で壁内結露の防止や凍害を回避することが出来ます。
外壁は木目調のサイディング。あくまで調なのですが、上手に使うと本物の木と見分けがつきません。
窓の周りは外壁と同色のコーキングを打ちます。
玄関廻りの外壁は塗り壁です。下地の黒いボードが貼られた様子。
塗り壁前は真っ黒な家になりました。
内部の天井施工の様子。断熱材、木下地、石膏ボードの施工順。石膏ボードはクロスの下地ボードです。
玄関の天井は木の板張り、この家のカラーとなるこげ茶色に塗ってあります。材質は色が綺麗に乗る杉材。
和室の天井は化粧シナベニヤの勾配天井。あえて隙間を開ける「目透かし張り」です。
床材はアカシアの無垢材。濃淡があり主張の強い床です。うるさくなり過ぎない様に、かといって床だけが浮かないように全体のコーディネートを考えます。
造作カウンターは図面+現場打ち合わせで決まります。
建具枠が取り付けられました。間仕切りの建具は濃い色ですが、収納枠、扉は白色にすることで壁になじんですっきりします。
階段の施工中。角度を合わせて上から順番に取り付けます。
1階に降りてきました。この後しっかりと固定していきます。
玄関の上り框はケヤキの幅広板を取り付けました。
細かい棚。着色する部分は杉材です。
玄関の塗り壁が仕上がり、化粧の格子が取り付けられました。
外から見た様子。色使いもしっくりきました。
内部の化粧梁を塗装していきます。
その後、クロスの下地パテ塗り。
ペレットストーブ周りにはレンガ調タイル。グッと雰囲気が出ました。
事前に設置済みのソファーの台にクッションが届きました。
ピッタリと収まりました。
外構工事。裏側は防草シートを敷き、砂利で押えます。
正面側は土間を打ちました。
花壇に草木も入り、完成です。